絵本「金のさかな」 [10~15分]
ロシアのおはなしです。
おじいさんが金のさかなを助けた。
その金のさかなは、何でもお望みの物をさし上げますと言う。
ひとのいいおじいさんは、お礼なんかいらないと魚を返す。
ところがこのおじいさん、とんでもなく欲張りな妻を持っている。
おばあさんはほしい物が簡単に手に入ると知ると、
欲を次々にエスカレートさせていく。
おじいさんはそんなおばあさんの欲をとめる術を知らない。
ついに海の君主になり、金のさかなを家来にしたいと言い出す。
怒った金のさかなは、ふたりからすべてを取り去ってしまう。
昔話として、めずらしい話の展開ではありませんが、惹かれるものがあります
人間の欲を戒めるストーリーでありながら、
押し付けがましい道徳話になっていないところが気に入っています。
「次はどうなるんだろう」という聞き方ができますので
低学年から高学年まで、幅広く読み聞かせに使えると思います。
この絵本は、話だけでなく、絵がとても気に入っています。
色の鮮やかさ、舞台を見るような水平のラインを強調した構成、
人の顔の表情や海の表情がとても印象的です
2008-02-28 18:22
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0