「じいさとばあさ」桃のおいしい季節に読みたい絵本 [5分以内]
好きな日本の昔話のひとつです。
いつまでも元気でいたい。若さが取り戻せたら…と思うのは今も昔も変わりません。
だからこそ、こんな昔話も長く語り継がれたのでしょう。
じいさは山で桃を食べた。
帰って来たじいさを見たばあさはびっくり。
じいさがたくましい20代の若者になっているではないですか!
それを見たばあさの気持ち、わかりますよね。
ショックです。うらやましいなんか通り過ぎているでしょう。
翌日さっそくばあさもその桃を探しに出かけます。
じいさは家でばあさの帰りを待つのですが
いつまでたっても帰って来ない。
探しに行ったじいさが見つけたものは…。
ばあさは欲張りすぎた?
私にはかわいく思えます。
桃を食べるとみるみる皺が消え若返る、ついには赤ちゃんになってしまうこの話、
サイエンスフィクションのようで、古さを感じません。
この絵本、文も絵もシンプル。雄弁には語っていません。
そこにゆったりとした空気が流れているようで、気に入っています。
ですから、読むときはゆっくりと。
情景を頭の中で描きながら語っているような気持ちで読んでいます。
中国でも、桃は不老長寿の果物とされているとか。
昔話の中に、大陸との交流の歴史を感じます。
桃が水となっている昔話(「若返りの水」)もあります。
2008-06-19 17:17
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